漫画」という言葉を北澤楽天や今泉一瓢が使用したことに始まって以後、漫画はcomicと同義として扱われる様になり、その意味での「漫画」が昭和初期に普及し、現代における漫画という語へ定着するようになった。本項では、日本の漫画のみではなく、漫画全般について説明する。 漫画 39キロバイト (5,795 語) - 2021年7月22日 (木) 02:19 |
イブニング編集部7.23
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85489
早く仕事が終わっても、行くあても帰る場所もない
「働き方改革」が進めば、こんな未来が待っている――? 青年マンガ誌「イブニング」にて連載中の『帰らないおじさん』(西村マリコ)が話題を集めている。
政府が推進している「働き方改革」。それまでの昭和的「モーレツ」な働き方を是正し、生産性の向上や多様な就労形態を導入することを目指している。
「定時退社」「脱・長時間労働」…実に魅力的な言葉である。
だが、働き方改革が進んだ令和202X年を描く本作は、こうした状況で困難な立場に置かれる人たちが出てくると予想している。つまり、長時間労働から開放され自由を手に入れたにもかかわらず、行くあても帰る場所もない人々を生み出す可能性があるといのだ――。
定時で勤務が終わったなら、さっさと家に帰ればよい。しかし早く帰宅しても家に居場所がなく、さりとてとくに趣味もない。なんとか理由をこじつけて会社に居残ろうとしたところで、帰らない上司は部下たちから「さっさと終われ」とプレッシャーをかけられ、冷たい目線を浴びせられることとなるだろう。
本作は、こうした「帰らないおじさん」たちが、持て余した自由を謳歌するために、試行錯誤していく、という物語だ。
エピソードを見てみると、公園で童心に帰って遊んだり、月を見ながらグミを食べたり、ボーッとすることで日々の疲れを癒やす「呆活」を行ったりと、おじさんたちが工夫を凝らしながら時間をつぶす様子は微笑ましくもあり、涙ぐましい。
シュールなコメディ漫画ではあるが、今から自身の働き方や趣味の有無、家庭でのあり方を見直すきっかけになるかもしれない。
担当編集者はこう語る。
「私自身も就職氷河期時代にリクルート活動をしていたアラフィフおじさん。家族もいて家庭も大切ではありますが、今もっとも欲しいものは圧倒的に自分一人の自由時間です。この話に出てくるおじさんたちは、『働き方改革』により、残業が減って給料も減ってしまったけれども、自由時間がある。もし1日3時間の自由時間があったら、あなたは何をしますか? 令和の『5時から男』たちにご注目ください!」
西村マリコ/コロナ禍で大学が休校となり、漫画投稿サイト「DAYS NEO」にショート漫画などを30作品ほど投稿したところ、連載企画の話が舞い込み、『帰らないおじさん』(イブニング)でデビュー