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日本のゲーム会社は冬の時代?『スクエニ』『日本一』の“ド本命”が次々大コケ
日本のゲーム会社に、“冬の時代”が到来しているのかもしれない。ゲームファンの間で親しまれてきた有名会社『スクウェア・エニックス』と『日本一ソフトウェア』の新作タイトルが、次々と大コケしてしまっているのだ。
AAAタイトルの失敗にファンも絶望
まず「スクウェア・エニックス」は、1月24日にオープンワールド型のアクションゲーム『FORSPOKEN』をリリースした。
キャラクターの3Dモデルには国外の著名な俳優を起用、さらに脚本家や作曲家にも海外の著名なクリエイターを抜擢しており、世界市場を意識したAAAクラスの作品という触れ込みだった。
しかしその売り上げは、好調とは言い難いようだ。『ファミ通.com』が公開した1月23日~29日付のソフト&ハード週間販売数によると、昨年発売された『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』を下回り、初登場3位という結果に。初週の推定売上は、約2.9万本となっている。
他方で「日本一ソフトウェア」は、看板作品と言うべきディスガイアシリーズの最新作『魔界戦記ディスガイア7』を1月26日にリリース。しかし同ランキングにて推定売上約1万本、初登場7位という微妙な結果になっていた。
相次ぐ有名ゲーム会社の大コケに、ネット上では《FORSPORKENやばいな…独占で金と時間かけた作品がこれって普通にスタジオ閉鎖レベル》《ディスガイアってこんな売れなくなっちゃったのかよ!? 看板タイトルなのに》《どの企業もかつての栄光はもう残ってないな…》と没落を嘆く声が続出している。
世界市場で活躍する邦ゲー会社たち
ここ数年、日本のゲーム業界は時代に適応できる会社とオワコン化する会社で明暗が分かれている状況だ。
その典型と言えるのが、『フロム・ソフトウェア』だろう。昨年発売された『エルデンリング』は、全世界累計の出荷本数が1,700万本を超える特大ヒットとなっている。
この恩恵を受け、KADOKAWAのゲーム事業の利益が前年比2,133%に爆増するなど、まさに“1人勝ち抜け”状態だ。
また、『コーエーテクモゲームス』は2019年より『アリババゲームス』と契約し、中国市場での運営を開始。『三国志』シリーズのヒットなどが重なり、2021年3月期からは売上高の平均成長率23.8%と大躍進を遂げている。
こうしてグローバルなゲーム市場で勝ち抜いている企業を見ると、自社タイトルの強みを残しつつ、変化を遂げていることが多い。1社でも多くの会社が成功し、“邦ゲーの春”を取り戻してほしいところだ。
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