石川 由依(いしかわ ゆい、1989年5月30日 - )は、日本の声優、女優(元子役)。兵庫県出身。mitt management所属。既婚。 6歳の時に大阪の劇団ひまわりに入団し、学生時代は通学しながら劇団に所属。 大阪では劇団内の公演に毎年出演し、東京に来てからはミュージカルクラスの公演や本公演に出演。 106キロバイト (10,554 語) - 2022年7月23日 (土) 01:25 |
今回、ご紹介するのは、映画『とんがり頭のごん太 ―2つの名前を生きた福島被災犬の物語―』。福島県を舞台に、飼い主家族と生き別れた被災犬・ごん太をめぐる奇跡の物語を描いた長編アニメーションです。飼い主家族とごん太の再会に尽力した主人公・吉野由紀を演じた、人気声優の石川由依さんにお話をうかがいました。
「流れが崩れないように、涙をこらえて演じました」
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映画『とんがり頭のごん太 ―2つの名前を生きた福島被災犬の物語―』の原案は、仲本剛氏によるノンフィクション『福島 余命1カ月の被災犬 とんがりあたまのごん太』。
福島県の最東端、浜通り北部にある浪江町を舞台に、飼い主と生き別れた被災犬・ごん太をめぐる奇跡の物語を描いた長編アニメーションです。
ペットを救済するボランティアのひとりとして、ごん太と関わる主人公・吉野由紀を演じるのは、石川由依さん。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のヴァイオレット・エヴァーガーデン、『進撃の巨人』のミカサ・アッカーマンなど、多くの人気アニメでメインキャラクターを担当。
第8回声優アワードでは助演女優賞を、第15回では主演女優賞を受賞した実力派として知られています。
ーー本作へ出演するために、オーディションを受けたそうですね。
石川さん 東日本大震災をテーマにした繊細な作品を生半可な気持ちでは演じることができないと思い、オーディションの前から脚本を読ませていただきました。主人公を演じることが決まったとき、監督から自然なお芝居をしてほしいと言われました。本作はドキュメンタリーに近い作品なので、役を作り込んだり個性を出したりするよりも、どう演じようかという迷いを残して、主人公・吉野由紀の迷う気持ちに近づけていこうと思いました。
ーー石川さんご自身が、福島にゆかりをお持ちだとか。
石川さん 本作に出演する話を母にしたときに初めて知ったのですが、母方の祖父が福島生まれだったんです。曽祖父母が福島の人だったと聞き、この役に運命を感じました。私はまだ福島に行ったことがないので、改めて福島に行ってみたいという気持ちが強くなりました。
ーー完成した作品を初めてご覧になったとき、どう感じましたか?
石川さん 東日本大震災から11年経ちますが、本作を観て当時のことを思い出しました。報道されなかったこと、知らなかったことがたくさん描かれていると思います。
ーーごん太が、黄色い花が一面に咲いている場所を歩いていくシーンはとても印象深いですね。
石川さん あのシーンでは、監督から気持ちを込めて演じてくださいと言われました。私が号泣して作品の流れが崩れないように、涙をこらえて演じました。
ーー石川さんが常日頃、役を演じる際に意識していることは?
石川さん 同じ質問をいただいたとき、よく“呼吸”とお答えしているのですが、自分でもちゃんとできているのか、不安に思うときがあります。常に、“呼吸”をちゃんとできるようにしたいと思っています。“呼吸”を追求することによって、セリフだけではなく、息遣いが自然とでき、よりキャラクターが立体的なものになると思っています。
ーー美声で知られる石川さんが、美しい声を保つために行っていることを教えてください。
石川さん 私は自分の声を美しいと思ったことはなくて。声優のお仕事をされている方は、かわいらしい声や低い声など、とても特徴的な声をされている方が多いので、昔から“私はこんな普通の声で声優をやっていていいのか”と思っていました。声を保つための決めごとを作ってしまうと、それができないときに不安になってしまうので、特別なことはやっていません。のどが痛かったり、枯れたりしたら、保湿するくらいです。
以下略