『ヤマノススメ』は、しろによる日本の漫画作品。アース・スター エンターテイメント発行の月刊漫画雑誌『コミック アース・スター』にて第6号(2011年9月号)より連載中の、女子高生による登山をテーマとするストーリー漫画である。 インドア趣味で高所恐怖症の主人公の少女・あおいが、アウトドア志向の幼馴染・ 93キロバイト (11,226 語) - 2022年4月22日 (金) 15:14 |
2022年5月31日
『けいおん!』の悪夢が蘇る…?『ヤマノススメ』唐突なシリアス展開の裏側を原作者が暴露
アニメ第2期が放送されたあたりから、“唐突なシリアス”がネタにされがちだった『ヤマノススメ』シリーズ。そんな同作品の有名なシリアス展開の1つについて、原作者がツイッター上で真相を明かしたことが話題を呼んでいる。
高山病エピソードが描かれた経緯
「ヤマノススメ」は当初、かわいい女の子たちのゆるふわアウトドア作品としてブレイクした。実際にアニメ第1期までは、ちょっと大変でありつつ、ゆるふわな登山が描かれていたのだが、アニメ第2期中盤の富士山に登るエピソードで豹変。主人公のあおいが登山中に高山病になってしまい、憧れの富士山登頂を断念するという、決してゆるいだけではない挫折のストーリーが描かれたのだ。
たしかに富士山は、ゆるふわで登るにはリスクの高い山。しかしそれはそれとして、第1期の雰囲気を期待していた視聴者は、置いてけぼりになってしまったようだ。放送された当時は、ネット上で賛否両論の意見が飛び交っていた。
なお「ヤマノススメ」の高山病エピソードは、アニオリ特有のシリアス展開ではなく、原作コミックでも描かれていた物語。ある意味では同作を象徴するエピソードとなったのだが、そんな話が生まれたのには理由があったという。
原作者・しろのツイートによると、どうやら「ヤマノススメ」は書き始めた当初から「基本ゆるふわで行きましょう」という方針だったらしい。しかし例の富士山のエピソードについて、担当編集が「挫折させましょう」と方向転換を提案。その理由は担当編集が、ちょうど富士山のエピソードを執筆中のタイミングで、実際に高山病になったからなのだという。
日常系作品でシリアス展開は悪?
しろは例の富士山回を振り返り、《地獄のような内容になりました》とも語っていたが、その“地獄”が担当編集によって作られていたことが判明。今でもゆるふわな登山漫画を望んでいた人は少なくないようで、ネット上では《超無能 あのエピソードで一気に冷めた》《俺は登山家とかじゃないから、もっとゆるふわのが好きだったなぁ》《ガキ共に登頂成功されるんは悔しいから挫折させようってことか?》といった声が上がっていた。
ゆるふわ日常アニメで唐突に挿入される“シリアス展開”を、親の仇のように憎むアニメファンは一定数存在する。代表的な例は、かつて社会現象を巻き起こしたアニメ『けいおん!』の第1期11話だろうか。日常アニメにおけるシリアス展開の是非についてオタクたちが議論を始めたのも、このエピソードがきっかけだったように思える。
とはいえ、気を抜けば命に関わる“登山”を扱った「ヤマノススメ」に関しては、ずっとゆるふわのまま描き続けるのは無理だったという可能性も。担当編集の提案を、《これは本当に大英断だったと思う》《富士山でゆるふわは無理やろ》と評価する人も多いようだ。
ところで「ヤマノススメ」アニメ第3期には、登山とはほぼ関係ないギスギス展開があるのだが、あれは一体何だったのだろうか…。富士山回と同じように、いつか真相が語られることを願わずにはいられない。
https://myjitsu.jp/enta/archives/104562