『ザ・シンプソンズ』(原題: The Simpsons)は、マット・グレイニングによって創作され、グレイシーフィルムと20世紀フォックステレビジョンが共同製作している、アメリカのテレビアニメシリーズ。 FOXテレビで1989年に放送開始した、アメリカ史上最長のテレビアニメ。現在は60か国以上で20か 85キロバイト (11,171 語) - 2021年7月7日 (水) 11:25 |
ねとらぼ2021年07月09日 21時00分
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2107/09/news137.html
ディズニープラスで配信中の人気アニメ「ザ・シンプソンズ」の日本語吹き替え版キャストが、変更されることが分かりました。同作を巡る日本語吹き替え版の声優変更問題は2度目で、ファンからは、「ファンの気持ちを置き去りにしたキャスト総入れ替えを受け入れることはできない」との声が上がっています。
ザ・シンプソンズとは――
「ザ・シンプソンズ」は、世界70か国以上で愛されているコメディーアニメ。アメリカのごく一般的な中流家族、シンプソンズ一家の暮らしをブラックユーモアと風刺たっぷりに描き、アメリカアニメ史上最長長寿番組としても知られています。
日本ではサントリー「C.C.レモン」「ミスタードーナツ」のCMキャラクターに起用されたことがあるほか、人気ファッションブランドとのコラボレーションも積極的に行っているため、目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
そんな「ザ・シンプソンズ」ですが、2007年に初の映画化が決定した際には日本語吹き替え版キャストとして、芸能人の起用が発表されたためファンが猛反発。
「シンプソンズファンクラブ」の前身「映画版『ザ・シンプソンズ』声優変更を考える会」が、大平透さん(ホーマー役)、一城みゆ希さん(マージ役)、堀絢子さん(バート役)、神代知衣さん(リサ役)らの続投を求めてマーケティング調査や署名活動を行い、「ザ・シンプソンズ MOVIE」のDVD版とBlu-ray Disc版には、劇場公開版(芸能人版)とオリジナル版、そして字幕版の3種類が収録される異例の対応が取られました。
一方、テレビバージョンの吹き替え版制作についてはシーズン14を最後にストップしており、以降のエピソードは字幕対応が続いていたため、シンプソンズファンクラブをはじめとするファンは「シンプソンズ日本語版の魅力はベテラン声優陣による吹き替えの巧みさにあるといっても過言ではない」として、オリジナルキャストでの日本語吹き替え版復活を強く望んできました。
まさかの形で発覚した新キャスト起用――
そんな中、事態が大きく動いたのは7月7日のこと。
マーベル作品とのクロスオーバーとなる「ロキとバートたちの大乱闘(原題:The Good, the Bart, and the Loki)」がディズニープラス・アメリカ版にて配信された際、日本語吹き替え版が収録されていることが判明し、浦山迅さん(ホーマー役)、高倉有加さん(バート役)、うのちひろさん(リサ役)と、オリジナルキャストとは全く別の声優がキャスティングされていることが分かったのです。
また翻訳も長年日本語吹き替え版を担当してきた徐賀世子さんから亀井玲子さんへ変更された一方、シーズン6以降のキャスティングなどを担当してきた演出の向山宏志さんは続投となることも明らかになりました。
もし今後のシリーズも含めてレジェンドとも言えるオリジナルキャストの跡を引き継ぐとすれば新キャストへの重圧は計り知れませんが、ファンからは「声優変更はちょっと残念だけど、また吹き替え版が見られるのは嬉しいしとてもありがたい」と肯定的な意見がある一方で、「吹替声優が全員変わってるってどういうことですか?」「あの声優さん達だからこそのシンプソンズなのに…」「シンプソンズで育ったので声優変え地雷すぎる…」との声も。「堀さんのバートシンプソン好きだったのに普通に悲しい」「リサは神代知衣さん以外考えられないよー!声優さん変更しないで」との悲鳴も上がっています。
また2019年に21世紀フォックス(現・FOXコーポレーション)がウォルト・ディズニー・カンパニーに買収されたことを受けて、「ついに踏み切ったかディズニー」「シンプソンズの声優陣が一新されたのはやっぱD社だからそこら辺の関係かねえ」といぶかしむ声も上がっています。
ホーマー役の大平透さんが2016年に惜しまれつつ天国へと旅立った後も、オリジナルキャストの多くが第一線で活躍しているため、一部のキャストのみを変更して吹き替えを続けることはできるのではないかとの意見も出ている今回の決定(マージ役の一城さんは「名探偵コナン」のジョディ・スターリング役、リサ役の神代さんは「きかんしゃトーマス」のパーシー役など)。
ファンとの交流を行ってきた経緯の中で制作側が「日本のファンがオリジナルキャストでの日本語吹き替え版制作を熱望している」と把握していたにも関わらず、何の発表もなく、日本語吹き替えを新キャストで制作し、アメリカ版ディズニープラスで先行公開したことについては、「悪手だ」と怒りの声も上がっています。
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