ドルアーガの塔』(ドルアーガのとう、The Tower of Druaga)は、1984年7月に日本ナムコから稼働されたアーケードゲーム用アクションRPGおよびゲーム舞台となった名前。『バビロニアン・キャッスル・サーガ第1作。略称は『TOD』。 バビリム王国
106キロバイト (13,364 語) - 2022年7月9日 (土) 09:37

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クリアするのに骨折れたわ…mj

1 鳥獣戯画 ★
マグミクス2022.07.20
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1984年7月にアーケードゲームとして産声を上げ、ノーヒントではほぼクリア不可能とまで言われた名作アクションゲーム『ドルアーガの塔』。天高くそびえ立つ一本の塔を舞台に巻き起こる同作の物語は、後に製作者の遠藤雅伸氏によって「バビロニアン・キャッスル・サーガ」と銘打たれ、全4部作+派生作品を含むシリーズ展開が行われました。

 今回は、2022年で生誕38周年を迎えた『ドルアーガの塔』に着目し、そのゲーム性や魅力を振り返りつつ、同シリーズの歩みを振り返ります。

『ドルアーガの塔』の主人公はバビリム王国の王子「ギル」。プレイヤーは彼を操り、封印を解いて復活を果たした悪魔「ドルアーガ」を討ち滅ぼすべく、危険な仕掛けや魔物が潜む塔に単身で乗り込むことになります。そして最上階には、ドルアーガの魔力を全身に浴びて石へと変えられてしまった巫女「カイ」の姿が。このように、「ドルアーガを倒してカイを元の姿へ戻す」という目的を掲げて多くのプレイヤーが攻略に励んだわけですが、その道のりは非常に険しいものでした。

 全60面で構成された『ドルアーガの塔』では、1面ごとに特定の条件を満たすことでさまざまなアイテムが手に入ります。ギルが身につけている兜や鎧といった防具をはじめ、魔物を倒すのに欠かせない剣、用途が多岐にわたる薬、さらには塔内の壁を壊して通路を確保可能なつるはし……等々、同作のアイテム類は多種多様。エンディング到達に必須級のアイテムを取りこぼすと完全クリアが不可能になるため、必然的に各面でアイテムを入手すること(一部を除く)が重要視されていました。

 しかし、肝心のアイテムを入手する方法、もとい宝箱を出現させる方法がとにかく難解なのです。序盤は「ステージ内でスライムを数匹倒す」などの容易な条件ですが、上階へ進むにつれて次第に複雑化。例えば「Z軸とY軸を開始地点からズラす」だったり、「規程の時間が過ぎるまで動かずに待つ」等々、プレイヤーに高度なテクニックを求めるだけでなく、シチュエーションを細かく指示する条件が増え、解き方が分からずに詰んでしまうプレイヤーが大勢現れる事態に発展しました。

 とは言え、難しいからこそ多くのプレイヤーが知識を持ち寄り、ゲームセンターを中心としたコミュニティの活性化に繋がったのも事実です。1984年当時は現在のようなインターネット上の攻略サイトが存在せず、ゲーム情報と言えば紙媒体や友人知人の口コミから賄(まかな)っている時代。それゆえ、攻略法を見つけた先人のもとにプレイヤーたちが集い、アナログな手段(攻略ノートの書き込み等)を通じて遊び方が確立されていきました。こうした「やや理不尽にも思える難易度」が功を奏し、無数のプレイヤーによる『ドルアーガの塔』攻略ブームを巻き起こした……と言えるのではないでしょうか。

 38年の歴史を誇る『ドルアーガの塔』は続編の『イシターの復活』を含む計4部作の正統タイトルに加え、家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機への異色、並びに別シリーズ作品へのゲスト参戦なども果たしています。TVアニメ版は『the Aegis of URUK』(前編)『the Sword of URUK』(後編)の名で、2008年春と2009年冬の2クールにわたって放送。基本的な設定は『ドルアーガの塔』を踏襲しつつも、「バビロニアン・キャッスル・サーガ」全体の流れを汲んだ意匠が散りばめられていました。

 そんな『ドルアーガの塔』ですが、2015年には開発元のバンダイナムコエンターテインメントにより、「クリエイターが版権IPを使ってゲーム制作が行える」というオープン化プロジェクトの対象タイトルに選ばれています。この試みをうけ、第三者のクリエイター陣が同シリーズをアレンジした意欲作がスマートフォン向けに制作。オリジナル版の雰囲気をコンパクトに再現した『狭くて小さいドルアーガの塔』をはじめ、3ヶ月間でイケメン騎士たちとの関係を成就させる恋愛シミュレーション『ドルアーガの塔 Tower of Defender』も誕生しました。

 激ムズと言われながらも多くのプレイヤーに愛され、国内のアーケードゲーム市場において一定以上の評価を叩き出した『ドルアーガの塔』。2022年現在はPlayStation4やNintendo Switchなどの家庭用ゲーム機で、当時のオリジナル版が配信されています。リアルタイムで同作に挑んだ方、あの頃の思い出に浸ってみたい方は、ぜひこの機会にご自身の体験を振り返ってみてはいかがでしょうか。

(龍田優貴)

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