ウマ娘 プリティーダービー』(ウマむすめ プリティーダービー)は、Cygamesによるスマートフォン向けゲームアプリとPCゲーム、およびそれを中心としたメディアミックスコンテンツ。略称は『ウマ娘』。ジャンルは基本プレイ無料の育成シミュレーションゲームで、競走馬を擬人化したキャラクターである「ウマ娘
250キロバイト (31,817 語) - 2022年11月13日 (日) 18:50
余り聞かなくなったのは 確かなんだが。mj

1 鳥獣戯画 ★
2022年11月6日に開催されたライブ「ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! EXTRA STAGE」において、新作となるTVアニメ第3期の制作が発表されました。2018年に放送された第1期ではスペシャルウィークが日本総大将へと至る過程が丹念に描かれ、2021年の第2期ではライバル同士であるトウカイテイオーとメジロマックイーンがともに怪我に苦しみながらも復活してゆく物語が展開されました。

 アニメ3期はおそらく、2期のラストでトレセン学園に入学し、特番でその生活ぶりが描かれたキタサンブラックとサトノダイヤモンドを中心とした物語になると思いますが、今のところ正確な情報はまだ公開されてはおりません。放送される日を楽しみに待とうと思います。

 さて、アニメやライブなども大人気ではありますが、『ウマ娘』の軸となるのはCygamesが展開するスマートフォン向けアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』であることに間違いありません。

 2016年にプロジェクトの始動が発表された後、アニメやコミカライズの展開は行われ、ライブも開催されてはいたもののなかなか情報が出てこない時期が続きましたが、2021年2月に無事リリースにこぎつけました。オープニング映像でスペシャルウィークやトウカイテイオー、メジロマックイーンたちウマ娘が声を合わせ、「やっとみんな会えたねー!」と声を張り上げるシーンは、製作陣の心の声が聞こえてくるような力強さに満ちていました。

 リリース当初、時間をかけて練り上げられた『ウマ娘』は爆発的な人気となり、話題が沸騰。売り上げも莫大なものとなり、Cygamesの親会社であるサイバーエージェントが2021年10月に発表した2021年度の連結売上高は6,664億円と、前年比39.3%の増収を達成し、過去最高値を大きく更新しました。連結営業利益は1,043億円で前年比208.1%の増益となり、『ウマ娘』が主力となり業績をけん引したことも合わせて発表されました。

 しかしながら昨年2021年の秋ごろには、初期の勢いはなくなっていたことも明らかでした。リリース開始直後は毎月のように売り上げ100億円超えを達成していましたが、徐々に減少し、その後は資料によって多少の差異はありますが、2022年はおおよそ月に30億円から80億円ほどの売り上げを達成しているようです。

 今年10月に発表されたサイバーエージェントの2022年度通期決算では、連結売上高は7,105億円と伸びているものの、これは広告とメディア事業が順調に推移したためであり、連結営業利益については691億円と33.8%の減益になっており、その原因が2021年度のゲーム事業が好調だった反動であると書かれています。

 もっとも『ウマ娘』がリリースされる前、2020年度の連結営業利益は338億円なので、『ウマ娘』の影響はまだまだ大きいと考えても良いでしょう。

 どのようなアプリもそうですが、長期で継続してサービスを提供し続けるには新たなキャラクターや要素を取り入れていく必要があります。しかし『ウマ娘』は史実に登場したサラブレッドを擬人化する性質上、他のゲームアプリとのコラボは基本的にできません。

 また、基本的には馬主の許可を得なければ使用できない点も問題です。キャラクターの元ネタとなっているサラブレッドの数が限られている点も、厳しい制限となっています。むしろこれらの不利を抱えながら2年近く数十億円単位の売り上げを出し続けていることは、『ウマ娘』というコンテンツが持つ底堅さを示しているように思えます。

 コミカライズ展開も、オグリキャップを主人公とした『ウマ娘 シンデレラグレイ』(マンガ:久住太陽、脚本:杉浦理史、企画構成:伊藤隼之介(企画構成)が人気を博しており、今後も新たな作品の展開が予定されています。

 アニメの3期はまだ正確な放送時期が明らかになってはいませんが、2期のブルーレイ「ウマ箱2 第1コーナー トレーナーズBOX」はアプリとの連動により、初週で11万枚を売り上げる記録的快挙を成し遂げています。おそらく3期放送の際も同じような企画が行われるはずです。2期の記録に及ぶかどうかはわかりませんが、アプリがある程度の人気を維持していれば、かなりの数字が出るはずです。

 そして何よりも、『ウマ娘』のキャラクターたちはネットミームとしてかなりの浸透ぶりを見せており、今でもTwitterなどでは定期的にファンアートが掲載され、高い人気を見せています。

『ウマ娘』はスタート直後のような爆発力は失われたかもしれませんが、長期的なIPとして順調に歩んでいる状況です。今後もさまざまな形で、ファンを末長く楽しませてくれるに違いありません。

(早川清一朗)

マグミクス2022.11.09
https://magmix.jp/post/120465

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