『スペースハリアー』(Space Harrier)は1985年にセガ・エンタープライゼス(現・株式会社セガ)が発売したアーケードゲームである。ジャンルは擬似3Dシューティングゲーム。公式略称は『スペハリ』。 開発者は鈴木裕。『ハングオン』に続くセガの体感ゲームシリーズ第2弾。 82キロバイト (9,401 語) - 2020年9月6日 (日) 05:10 |
世界中のゲームファンを驚愕させた動く筐体がシンボルだった体感ゲームの代表作
(出典 game.watch.impress.co.jp)
導入年:1985年
基板:専用基板
「スペースハリアー」は、1985年にリリースされた3Dシューティングゲームだ。セガが同年に提案した「体感ゲーム」第2弾としてリリースされたタイトルで、プレイヤーの操作にシンクロして可動する筐体のインパクトのみならず、個性的なキャラクターや巨大なボスが登場する世界観、手前から奥に超高速で進んでいくスピード感などにも注目が集まり、1980年代のアーケードゲームを代表する1本となった。
(出典 game.watch.impress.co.jp)
「スペースハリアー」のゲーム画面。高速で移動する地面の市松模様は、他の3Dシューティングにも影響を与えた
セガの体感ゲームは、同じ1985年リリースの「ハングオン」を皮切りに、この「スペースハリアー」や「アウトラン」(1986年)、「アフターバーナーII」(1987年)、「サンダーブレード」(1987年)、「ギャラクシーフォース」(1988年)、「パワードリフト」(1988年)など、'80年代後半のゲームセンターを大いに賑やかしたタイトルが続々登場した。
同じ体感ゲームでも、同年の「ハングオン」がバイク形の筐体にプレイヤーが乗って自ら動かして操作する能動的な体感プレイだったのに対し、この「スペースハリアー」はプレイヤーの動きに合わせて内蔵されたモーターで筐体が前後左右に傾くという、受動的な体感プレイを味わうことができたのだ。シートベルトも備えられた可動筐体「ローリングタイプ」を稼働当時ゲームセンターで遊んだときは、ステージの繋ぎの部分でも主人公の「ハリアー」を無駄に動かして、筐体の動きを余計に体感していたものである。
(出典 game.watch.impress.co.jp)
ハリアーが画面下に行くと筐体が前方に、上に行くと筐体が後方に傾く仕様だった
魔生物達に侵略されたドラゴンランドの平和を取り戻すために現れた異次元戦士ハリアーを操作し、次々と飛来する生物やメカをというゲームが展開する本作。アーケード版の筐体には操縦桿タイプのコントローラーとショットボタンが備えられ、画面中央のハリアーを上下左右に動かして敵を撃ち落としていくのだ。敵弾や敵本体、あるいはステージ上のオブジェクトなどにぶつかってしまうとミスとなってしまう。